gosei「天皇御製に学ぶ」

天皇御製に学ぶ 第十六回 四宮正貴

天皇御製に学ぶ 第十六回
四宮正貴

 
亀山天皇御尊像(福岡市博多区、東公園) 

 
亀山天皇御製
春(弘安御百首)
よもの海 浪をさまりて 長閑(のどか)なる 我が日の本に 春は來にけり
世のためも 風をさまれと 思ふかな 花のみやこの 春のあけぼの
 
石清水の社に御幸ありし時よませ給うける
石清水 たえぬながれは 身にうけて 吾が世の末を 神にまかせむ
 
神祇の心を詠ませ給うける
今もなほ 久しく守れ ちはやぶる 神の瑞垣(みづがき) 世々をかさねて
 
神祇
ゆくすゑも さぞなさかえむ 誓あれば 神の國なる 我が國ぞかし
 
第九十代亀山天皇は、第八十八代・後嵯峨天皇の第七皇子、御名は恒仁。正元元年十一月二十六日(一二六〇年一月九日)御即位。文永十一年一月二六日(一二七四年三月六日)に皇子・後宇多天皇に譲位し、院政を始められた。『続拾遺集』の選進を命じられるなど和歌・漢詩文の興隆に御心を尽くされた。嘉元三年(一三〇五)に御年五十七歳で崩御された。

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