tajikarao「タジカラオの独り言」

花も嵐も踏み越えて   野伏翔

花も嵐も踏み越えて
 
野伏翔

 
10月21日土曜日、東京虎ノ門にあるニッショーホールで「正論シネマサロン」が開催された。この映画会は毎年一度産経新聞社が主催しているもので、昨年も日本トルコ共同制作映画「海難1890」と言う社会性の強い映画を上映しているが、今年は拉致被害者横田めぐみさんが13歳の中学生だった時新潟の海岸から北朝鮮に拉致されて丁度40年と言うことで、私の作った「めぐみへの誓い」を上映した。
この作品は正確には映画ではなく舞台劇の記録映像である。私は自分の作った舞台劇の記録映像を見ることは先ずない。
舞台劇は劇場と言う空間で演者と観客が作り出す濃密な空気を共有する喜びにわざわざ劇場まで足を運ぶ価値があるのであり、記録された映像には舞台照明の微妙な色具合で光と闇の奥に想像するプラスアルファ―の何か、と言うものがなく、映像を見ることによって本来の舞台劇の鮮明な記憶が薄れることを恐れるからである。
だから本来映像は映像を目的に創られた「映画」でお観せしたかったが、現時点ではこの舞台映像で我慢して頂くことになった。
 
この「めぐみへの誓い」と言う舞台劇は2010年に私の主宰する劇団夜想会の自主公演として上演したものである。その二年後に加筆しタイトルを「めぐみへの誓いー奪還」として再演。
その公演を観た当時の拉致問題担当大臣古屋圭司氏の発案で、現在は内閣府拉致対策本部主催の啓発活動としての公演で全国を回っている。

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