gosei「天皇御製に学ぶ」

天皇御製に学ぶ 第十三回 四宮正貴

天皇御製に学ぶ 第十三回
四宮正貴

大正天皇御製並びに御製詩 
 大正四年
 刀
磨きあげし つるぎを床に かざらせて 明暮に身の 守りとぞする

大正天皇御製詩 
大正四年

 古ヨリ神州寶刀ヲ産ス
 男兒意氣佩ビ來リテ豪ナリ
 能ク妖氛ヲ一掃シ盡クサシメ
 四海同ジク看ン天日ノ高キヲ

(わが神国日本は神代より宝刀を産して来た。日本男児の意気は日本刀を佩びて勇ましく、妖気を一掃しつくさしめ、高く昇った天日を四海の人々は同じやうに見るであらう、といふほどの意)

 わが國の武士は太刀を「力と勇気と名誉と忠誠の表徴」として尊んだ。そればかりでなく太刀は神聖なものとして尊ばれた。太刀を御神体とする神社もある。
 
 日本武尊が「床の辺に 吾が置きし つるぎの大刀」と歌ってをられるやうに、太刀は床の間に置かれた。太刀に対する侮辱はその太刀の持ち主に対する侮辱とされた。刀鍛冶は単なる工人ではなく、神聖なる職に従事するものであった。刀鍛冶は斎戒沐浴して工を始めた。太刀を作ることは神聖な宗教的行事とされた。

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