rekidai「歴代天皇の詔勅謹解」

歴代天皇の詔勅謹解 第八回 「第十四代仲哀天皇・第十五代応神天皇の詔勅」 御所市議会議員 杉本延博

 今回は、第十四代仲哀天皇、第十五代応神天皇の詔勅を謹解してまいります。

 第十四代仲哀天皇

 ○父王追慕の爲白鳥を貢らしめ給ふの詔  元年十一月一日 『日本書紀』

朕未だ弱冠に逮らずして、父王卽に崩りたまふ。乃ち神靈白鳥に化りて天に上りたまふ。仰望びまつる情、一日も息むこと勿し。是を以て冀はくは白鳥を獲て陵の域の池に養はむ。因りて以て其の鳥を覩て顧びまつる情を慰めむと欲す。

  父王(日本武尊)の陵墓の池に白鳥を飼育して、父皇子・日本武尊の御神霊を偲びたい御心を仰せになられた詔であります。

 そして諸国に白鳥を献上するように命ぜられました。この年の十一月四日、越の国より白鳥四羽を献上されたことが『日本書紀』に記されています。 

 大意は「私がまだ成人していないときに、父皇子が既に薨去なされていた。神霊は白鳥となり天に上がっていった。仰ぎ思う心は一日も休むことがない。ここで願いとしては、白鳥を陵墓の池で養い、その白鳥を見ながら父皇子を偲ぶ心を慰めたいと思う。」であります。

 

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