gosei「天皇御製に学ぶ」

天皇御製に学ぶ 第十二回 昭和天皇が吉田茂氏に賜りし御製 四宮正貴


天皇御製に学ぶ 第十二回

四宮正貴

昭和天皇が吉田茂氏に賜りし御製

昭和天皇は昭和三十年に次のような御歌を詠ませられた。

「小田原に往復の折、吉田茂元首相の家の前を通りて詠める 往きかへり 枝折戸を見て 思ひけり しばし相見ぬ あるじいかにと」

吉田茂氏は、昭和二十九年十二月七日に、いはゆる「造船疑獄」そしてそれに関はる「指揮権発動」などが原因となり、総理大臣を辞任し、翌日に自由党総裁も辞任した。昭和三十年の自由民主党結成に当初参加せず、佐藤栄作氏らと共に無所属となった。つまり昭和三十年は失意のうちにあった年である。その時、昭和天皇よりこの御製を賜ったのである。吉田氏のよろこびは如何ばかりであったらうか。

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