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佐波優子・私のライフスタイル6「英語の長文の読み方〜数字に着目して読む」

やまと新聞コラム識者に聞く

「英語の長文の読み方〜数字に着目して読む」

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土屋―佐波さんの偏差値28からの慶應合格体験記、今日は英語の勉強方法の話の続きを聞きたいと思います。英語って長文が大変ですよね。読んでいるうちに、分からない単語が出てきたりして、そのうちに何を言っているのか分からなくなってしまう。

 

佐波:そうなんですよね。知らない単語が出てきた途端に急に話が見えなくなりますよね。そうすると、急に道がどんどん暗くなり、真っ暗な中を手探りで歩いているような気持ちになりました。私はそれを英文の暗闇と呼んでいて、毎回英文の深い暗闇の中に入って動けなくなっていました。でも、予備校で英文を読むのがすごく上手な先生に教わったんです。それから、暗闇の中に少しずつ足元を照らす明かりが見えたようになって、英文を読み進めることができました。

 

土屋―足元を照らす光かあ。どんな読み方なの?

 

佐波:例えば先生はよく「抽象的な数が出てきたら、具体的な数を探しなさい」といっていました。

 

土屋―数に注目するんだね。

 

佐波:はい。数字に注目すると、真っ暗な中に光が差したようになりました。英文ではよく「今から3つの条件をいう」といってから文章を展開していくことがよくあります。そういう時に、その3つの条件にものすごく注意を示すか、あまり関心を持たないで流して読んでしまうかで英文の読み方が全く変わってきました。

実生活でもそうだと思います。例えば子供の時からずっとA社に就職したいと願っていた学生が、いよいよA社の面接に漕ぎつけたとします。

 

土屋―うんうん。

 

佐波:面接の当日、A社の人事担当は難しい顔をして「今の条件では、あなたを採用するのは厳しいですね」という。「でも、この3つの条件を呑めるのなら採用しましょう」いったらその学生は藁にもすがる気持ちで「とにかく、その3つを聞きたい」と思うはずです。で、人事担当者はいうんです。「一つ目は、土日も勤務してほしい」と。学生は何が何でも内定がほしいから「はい。もちろん大丈夫です!」と答えますよね。その時の学生の心境は「では、2つ目と3つ目の条件は?早く続きを聞きたい!」と一刻も早く次の条件が気になると思うんです。

 

土屋:おお、分かりやすい。

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