from-the-editorial-department編集部より

「増補版―教科書で教えたい近現代史」 (やまと新聞刊) 著者に聞く

【やまと新聞 推薦図書】

「増補版―教科書で教えたい近現代史」 (やまと新聞刊)

著者に聞く 鳥居徹夫さん(フリーライター、元文部科学大臣秘書官)

 

― 土屋 編集部 発刊のきっかけは何でしょうか?

鳥居 2年前に国会議員の政策秘書を退職し、自由になったと思っていたら、あるミニコミ誌から近現代史についての執筆依頼があり、連載で寄稿しました。

その連載を「教科書で教えたい近現代史」として、昨年夏に冊子にまとめました。

冊子にした後も、この連載が続いたことから、この5月に「増補版―教科書で教えたい近現代史」として電子図書化して、多くの方に見ていただき拡散していただこうと思ったわけです。

ちょうど、やまと新聞のホームページがリニュアルされるということなので、ご厚意に甘えリンクに貼らせていただきました。アクセスすれば無料で閲覧できます。

 

― 土屋 これらを取りまとめられた理由は何ですか。

鳥居 連載の執筆を依頼されたことがスタートなのですが、ひとつは「日本の近現代史」の書籍があまりにも少ないことです。

以前は日本罪悪史観の本ばかりでしたが、最近は左翼系も少ないです。

ご承知のように、文部科学省の検定済教科書は、歴史の捏造のオンパレードで、日本社会が暗く描かれています。

どこの国でも自国の歴史は、民族の魂であり、血肉湧き踊るものです。

そこで、日本人による「日本の軸足に立った近現代史」として、そのテーマに何があるかを考え、手軽な読み物としたものです。

 

 

― 土屋 近現代史をみるとき、留意することは何でしょうか。

鳥居 昨年は、「いわゆる戦後70年」でした。

ところが国際法でみる終戦は、武装解除の昭和20年8月ではありません。

終戦は、サンフランシスコ講和条約が発効した昭和27年4月28日であり、この日が独立回復の日です。この6年8ヶ月に及ぶ軍事占領状態を経て、独立を回復するまでの道のりも、筆舌に尽くしがたいもので、日本国のアイデンティティの喪失の危機に直面した時であったと思います。

 

― 土屋 そこで、視点を当てたところはどこでしょうか。

鳥居 日本が、アジアの被抑圧民衆を目覚めさせたことです。明治期で言えば日清、日露戦争の勝利などです。

そして白人諸国(欧米)の植民地支配と(中国大陸の)華僑の経済支配という「二重の支配」から、解放・独立への大きなバネとなったことです。

かつてテレビ映画のモデルとなった「ハリマオと呼ばれたイスラム教徒の英霊=谷豊」を取り上げました。 

また世界が驚愕した「明治日本の産業革命遺産」についても、昨年に世界遺産に登録されたものですが、肝心の日本人の関心と理解が不十分なので、それにアプローチしました。

 もちろん左翼史観への反論もあります。いわゆる慰安婦(朝鮮半島からの売春婦)の言いがかり、「まぼろしの南京事件」に対してです。

これは世界を巻き込んだ歴史戦になっており、シナや韓国による国際プロパガンダに勝利するには、何が事実かを示し日本の名誉を賭けた戦いと言う認識を持つことでしょう。(その前に日本の外務省が問題ですが)

 

 

― 土屋 読者のみなさんに訴えたいことがありましたら

鳥居 われわれの世代は、子どもや孫たちの世代のために、日本の名誉を取り戻し、歴史の捏造をノックアウトしなくてはならない、と言うことです。

そして今年も、これからも日本の名誉と誇りをかけた戦いが続きますし、これに勝利しなくてはならないということです。

 

「教科書で教えたい近現代史」はこちらでご覧いただけます。