araki「拉致問題の闇を切る」

【拉致の闇を切る】 韓国が嫌いな方へ  荒木和博(特定失踪者調査会代表)

 「やまと新聞」をご覧の皆様には韓国の反日にうんざりしている人も少なくないと思います。ここで書くのは別に韓国を好きになってくれという話ではありませんのでご安心を。

●「配慮暗殺」

 脱北者で北朝鮮民主化運動に長年携わってきた友人に姜哲煥(カンチョルファン)・北韓戦略センター代表がいます。お祖父さんが京都で朝鮮総聯の幹部をやっていて、帰還事業で北朝鮮に渡りました。彼は北朝鮮で生まれたのですが、9歳のときに家族ごと政治犯収容所に入れられるという体験をし、10年間を収容所で過ごしました。その体験を書いた著書は日本語でも『北朝鮮脱出』『平壌の水槽』などで出版されて話題を呼びました。

 姜氏は現在「平壌24時」というYouTubeチャンネルを運営し、北朝鮮の内部事情に関わる大変興味深いメッセージを発信しています。韓国語の分かる方には一度ご覧になることをお勧めします。

https://www.youtube.com/@tv9976

 彼には特定失踪者問題調査会で運営する対北短波放送「しおかぜ」でも朝鮮語放送の「富士山は知っている」というコーナーにたびたび出演してもらっています。今日はその「平壌24時」の中で一つご紹介しておきたいと思います。1月18日に配信されたものです。

 平成27年(2015)12月29日に「交通事故死した」とされている金養建(キムヤンゴン)・労働党統一戦線部長が実は「配慮暗殺」されたと。姜代表は北朝鮮内部からの情報で確信したとのことです。

 「配慮暗殺」とは、能力があり、権力中枢の秘密を知っていて、現在は忠誠を誓っているがやがて自分(指導者)を脅かす可能性がある人物を除去するために事故に見せかけて殺害することだそうです。「北朝鮮なら金正恩の思い通りに誰でも殺せるではないか」との意見もあるでしょうが、さすがに北朝鮮でも表だって罪に問う理由がない場合は事故を偽装し、家族はそのまま地位を維持させるのだそうです。確かに金養建は洗練された風貌で、ときどき出てくる宋日昊(ソンイルホ)のような、対日担当とは言いながら権力もなく、酒をおごらせて偉そうにしているだけの人間と比べると格の違う感じはしました。

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