cc「中朝国境の旅」

連載第15回 朝鮮新聞のライオン歯磨き宣伝に見る、日本が朝鮮語を否定しなかった証拠 野牧雅子(宮塚コリア研究所研究員)

連載第15回
朝鮮新聞のライオン歯磨き宣伝に見る、日本が朝鮮語を否定しなかった証拠
野牧雅子(宮塚コリア研究所研究員)

 平成二二年八月一二日、私は夫に付き添い、中国の吉林省延吉市にある、延辺大学の一室に行った。日本語を学ぶ学生たちが利用する部屋であると聞いた。そこには、日本が満州や朝鮮を統治していた時代の資料が書棚にあった。その中に多くの新聞の縮小版があったので、見せていただいた。写真は朝鮮新聞。吉林省延吉市は朝鮮族自治州の一部であり、もともと朝鮮族がすんでいた場所でもあるため、朝鮮新聞が読まれていたのであると思われる。
 
 私が興味を持ったのは、コマーシャルの欄であった。写真1は、ライオン歯磨きのコマーシャル。紙面をずいぶん使った宣伝である。判読が難しいところがあるのと、私の知的レベルが低く言葉の意味が分からないものがあるが、可能な範囲でライオン歯磨きの説明文を解読してみる。

記事の続きは有料会員制サービスとなります。

2023年3月より新規会員は新サイトで募集しています。
こちらでご覧ください。

Yamatopress Web News

やまと新聞は日本人による日本のための新聞社です。
会費は月額350円(税込)です。全ての記事・コラムがご覧いただけます。

会員の方はこちら