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防衛最前線 第一回「防衛大学校にはなぜ、書店がないのか」 拓殖大学防災教育研究センター副センター長 濱口 和久

防衛最前線 第一回「防衛大学校にはなぜ、書店がないのか」

拓殖大学防災教育研究センター副センター長 濱口 和久

将来の幹部自衛官を教育する防衛大学校(神奈川県横須賀市)には書店がない。私はこの問題について、あらゆる機会に取り上げてきたが、再度、やまと新聞の読者にも現在の防衛大の実情を知ってもらうため、この場を借りて説明したい。
 私の学生時代には、学生会館の一階に外部の書店が入居し、昼休みになると学生で賑わっていた。防衛大から書店が無くなったのは、戦後の自虐史観の浸透にも一役買った五百旗頭真氏が学校長のときからだ。
現在は学生会館内のコンビニの雑誌コーナーに数冊の単行本や新書が並んでいる程度である。書店が無くなったのは、五百旗頭氏の学校長時代の負の遺産といえるだろう。
五百旗頭氏の学校長時代の行状や批判については、多くの識者などが様々な媒体等で批判しているが、そのなかの1つを紹介したい。
防衛大では学生有志が中心となって、毎年、日本海軍が真珠湾攻撃をした12月8日前後の土日を利用し、防衛大から東京・九段の靖国神社までの約75キロを夜間行軍する「靖国行軍」が行われてきた。靖国神社に到着するや一種制服に着替え、昇殿参拝、遊就館を見学するというものだ。
ところが、五百旗頭氏が学校長に就任するや、「靖国行軍」という名称を禁止し、「東京行進」という名称に変更させたのである。学校長に就任する前から靖国神社に対して嫌悪感を持っていた五百旗頭氏らしい対応であるが、これ1つ取ってみても、防衛大の学校長としては失格だったと、私は思っている。

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