2017年10月18日(水曜日)
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アメリカを経済大国にしたある倫理観とはなにか? ~プロテスタンティズムの歴史と日本の道徳観を紐解く

sanami

アメリカを経済大国にしたある倫理観とはなにか?
~プロテスタンティズムの歴史と日本の道徳観を紐解く

世界の経済大国、アメリカ

今回から「世界史から紐解く日本」が始まった。この連載では、世界の国々でどのようなことが起こってきたのか様々な事例を展開しながら、日本においてはどうだったのかを紹介する。
今回のテーマは「勤勉さと経済発展の関係」だ。現在の経済大国はアメリカである。20世紀に世界の覇権を握ってから、長い間経済においても重要な位置を占めるアメリカ。なぜアメリカは経済に強い資本主義の国として発展していったのだろうか。
それは、ある倫理観が元になっている。
アメリカが資本主義の国として発展した最大の理由を探るには、まずは中世の西ヨーロッパから見て行きたい。時は西暦1000年ころ。当時の西欧は封建社会の真っただ中である。地元農民は農業を行い、荘園領主に生産物を納めながら暮らしていた。三圃制という土地を上手に回転させる利用法は安定的な農作物を生み出していく。手工業者もいたが、自給自足の生活が主だったのでモノの売り買いはあまり発達せず、貨幣経済は未熟だった。さらにこの時期の宗教はローマ=カトリック教会である。教会の権力は絶大だ。信者たちは農業などを行いながら禁欲的で清貧な暮らしと教会への寄付に励んでいた。こうして長い間カトリックを中心とした教会世界が長く続いていたのである。

十字軍遠征の失敗から西欧経済が変わり始める

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