2017年11月19日(日曜日)
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書評 インド独立の志士「朝子」 笠井亮平著 白水社 三浦小太郎(評論家)

書評 インド独立の志士「朝子」 笠井亮平著 白水社 

三浦小太郎(評論家) 

51UdIIukHcL表紙の凛々しい、ある日本人に「10代のころの原節子のような」と言わせた少女の写真が、本書の題名をより引き立てている。1928年、日本でインド独立運動家アーナンド・モーハン・サハーイの娘として生まれ、「朝子」として昭和高等女学校(現在の昭和女子大学)に学び,1945年3月、敗戦直前にチャンドラ・ボース率いるインド国民軍婦人舞台「ラーニー・オブ・ジャーンシー部隊」に参加したこの女性、アシャ・バーラティ・チョードリーの生涯を綴った本書は、大東亜戦争が独立を求めるインド人にとってどのような意味を持つものだったかを、当時の時代風景とともに見事に描き出している。 

同時に本書は、チャンドラ・ボース、また、「中村屋のボース」として知られるラス・ビバリー・ボースに比べてあまり知られていない独立運動家、そしてアシャの父であるサハーイについての評伝伴っており、彼が戦前の日本で、最も早い時期からインド独立運動の組織作りにかかわっていた優秀な組織者のひとりであったことがわかる。 

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