2017年11月19日(日曜日)
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タジカラオの独り言 第二回 「靖国神社に蛍舞う」 演出家・映画監督 野伏 翔

タジカラオの独り言 第二回 「靖国神社に蛍舞う」 演出家・映画監督 野伏 翔

  戦後70年目の昨年の夏、靖国神社の境内で野外劇「俺は君のためにこそ死にに行く」を奉納上演した。この演劇は石原慎太郎氏の映画シナリオを原作として私が脚色演出した舞台劇で、平成20年の初演以来劇団夜想会のレパートリーの一つとなっている。英霊の眠る聖域靖国神社での特攻隊演劇の公演で、私たちは実に神秘的な体験をした。ストーリーは鹿児島の知覧特攻基地近くの食堂の女将鳥濱トメさんと、出撃直前の特攻隊員たちの交流を軸に展開するが、ある若い軍曹が「おばちゃん、俺死んだら、蛍になって帰ってきていいかな?」という言葉を残して特攻出撃する。そしてその夜その食堂に、季節外れの蛍が一匹本当にやってきた。という言い伝えをドラマにしている。ところが昨年の公演の最中にも、会場である靖国神社遊就館前の特設舞台付近に、複数の蛍が飛び交ったのである。靖国神社の管理の人たちに聞いても、今まで境内に蛍を見たことはないと言う。椿山荘の蛍狩りも六月いっぱいで終わる。公演は八月。なのに数多くの観客や出演者が蛍を目撃した。桜チャンネルの葛城奈海さんや荒木和博さんの奥様も確かに蛍を見たと証言している。惜しいことに私は見なかったのだが、それだけ多くの人が目撃したのなら確かな話であろう。そして71年前の知覧の食堂に飛んで来た蛍の話も、本当であったのだろうと信じた。

私は決して迷信深い質ではない。だが四十年以上演劇に携わってきて、

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