2017年07月26日(水曜日)
ようこそ、ゲストさん。有料記事を見るにはログインが必要です。
 
 
ログイン情報を記憶

記者・ボランティアスタッフ募集中

山本美保さんDNAデータ偽装事件と拉致の闇(1) 荒木和博

山本美保さんDNAデータ偽装事件と拉致の闇(1)

荒木和博

チラシ

 この事件についてはご存じの方もおられると思います。要は拉致の疑いの濃い失踪者を身元不明遺体と結びつけ、拉致問題の沈静化を図ろうとした事件です。誰が?北朝鮮ではありません。日本政府がです。

突然の失踪、小泉訪朝で「拉致の疑い」

 昭和59年(1984)6月4日、山梨県甲府市に住む山本美保さん(当時20歳)は「図書館に行ってくる」とお母さんに告げてミニバイクで出かけたまま行方が分からなくなりました。バイクは2日後、甲府駅前で発見されましたが本人の足取りは分かりませんでした。
 同年6月8日、新潟県の柏崎警察署から美保さんの家に電話がかかりました。柏崎市の荒浜海岸で美保さんのセカンドバックが発見されたという内容でした。家族は直ぐに柏崎に向かいましたが何の消息もありませんでした。その後自宅には何度か不審な電話がかかってきましたが、本人につながる情報は全く出てきませんでした。
 平成14年(2002)の小泉訪朝で北朝鮮が拉致を認め5人が帰国、その中に政府の認めていなかった拉致被害者がいたことから家族は「北朝鮮による拉致ではないか」と考えるようになります。当時私は救う会事務局長でしたが、山本美保さんの双子の妹、森本美砂さんから5人の泊まっている赤坂プリンスホテルの従業員を装って5人に近づきたい、双子だから姉を知っていれば何か反応があるはずだからと頼まれたことがあります。当時は5人の扱いが極めてデリケートだったためご遠慮いただいたのですが。

※記事の続きは有料会員制サービスとなります。

会員の方でコンテンツが表示されない場合は会費のお支払いが完了していないか、有効期限をご確認ください。