cc「中朝国境の旅」

緊急寄稿2  田植え戦闘期を狙え!!

連載第12回

緊急寄稿2  田植え戦闘期を狙え!!

       ~思わぬ危機、風船爆弾に注意せよ~

宮塚利雄(宮塚コリア研究所代表)

野牧雅子(宮塚コリア研究所研究員)

平成二九四月二八日、アメリカのトランプ大統領は上院議員を集め、北朝鮮に対してはこれから、外交努力や経済制裁の強化を重視する、という説明をした、という内容のニュースが流れた。つまり、武力行使はしません、ということだ。すぐその翌日、二九日朝、北朝鮮が弾道ミサイルの発射実験を行った、というニュースも流れた。トランプ大統領の上院議員への説明を受けての返礼のようなニュースであった。

小欄では石油パイプラインの破壊、双目峰への伏兵配置など提案してきた。日本中に北朝鮮への危機感が高まる中、Jアラートを聞いたのち、3分間でどこに逃げるか、何ができるかなどの論議がなされたり、アメリカの空母や潜水艦が韓国に近づいたり、打撃群などといかめしい単語がメディアで紹介されたりしている。北朝鮮に核を打ち込まれたら、サリンが搭載されたミサイルが落ちたら、などの論議が熱心になされ始めた。さらに、米中首脳会談のおり、アメリカのトランプ大統領が中国の習近平主席にディナーの終わりのデザートの時、シリアに爆弾落としました、と告げた、というニュースがあり、大統領のあざやかな外交手腕に世界が驚いた。中国の政治家の一枚上を行く政治家が、アメリカにはいる。不謹慎だが、このようなニュースや論議はテレビドラマよりも面白い。

 ミサイルや核は恐ろしい。しかし、こと、北朝鮮については、もっと恐ろしいものがある。それは、気球である。透明の巨大ビニールごみ袋のようなものに水素ガスを入れ、先にタイマーをつけて、謎の液体とともに飛ばされたものが、頻繁に日本に流れ着いている。核ミサイルに比べたらコストは格段に低い。

http://www.sankei.com/photo/daily/news/160928/dly1609280022-n1.html

http://toriton.blog2.fc2.com/blog-entry-4521.html

 

 このような気球に辛ラーメンをつけたり、お金、ポルノ写真などをつけたりして、韓国の篤志家達はさかんに北朝鮮に飛ばしているが、北朝鮮もまた、情宣ビラをつけて韓国に向けて気球を飛ばしている。

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