憂国の風 「生前ご譲位の問題について ~『お気持ち』表明の玉音を拝して~」 三島由紀夫研究会代表幹事 玉川 博己

 八月八日午後三時よりテレビで放映された天皇陛下の「お気持ち」を述べられたビデオ・メッセージ(玉音放送)を慎んで拝聴しました。まずこの玉音を拝して、天皇陛下がわが国体の核心である君民一体のあり方を貫こうとされる大御心を拝察し、身体が震えるほどに深く恐懼感動いたしました。このお言葉に示された陛下のお気持ちに対して、これまで全く無頓着、無自覚であった私達国民の不忠を恥じ入るばかりです。私はこの玉音メッセージは、いわば天皇陛下から我ら国民に対する鋭い問いかけ、ご下問であるとも感得いたしました。本来国体を護持し、ご皇室を支えるべき国民よりも、はるかに天皇陛下ご自身が、国体について深くご憂慮あそばされていることに対し、只々恐懼するばかりであります。現行憲法上、国政に関する権能を有しない天皇陛下のお問いかけに対して、どう応えるかは政府、そして我ら国民の責務であります。

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