2018年05月25日(金曜日)
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日本はもっと関心を!中国の台湾海峡「新航空路」の一方的運用   台湾研究フォーラム会長 永山英樹

日本はもっと関心を!中国の台湾海峡「新航空路」の一方的運用
 
台湾研究フォーラム会長 永山英樹

 
■これも中国「侵略的野心」の産物
 
昨年十月の党大会閉幕後、第一列島線内側の支配権確立と、第二列島線までの海域への勢力伸長の野心を剥き出しにする中国。台湾周辺空域での軍用機の飛行訓練活発化はその一例だが、今問題になっている台湾海峡での民間航空路線の運用を巡る問題も、そうした悪しき野心の産物だ。
毎日新聞が一月二十三日の配信記事、「民間航空路線で台湾と対立」は次のように伝える。
 
―――台湾海峡の民間航空路線を巡り中国と台湾が対立している。中国が1月初旬から海峡の中間線付近を通過する新航路の運用を始めたのに対し、台湾は事前協議がなかったとして反発。
―――台湾当局は19日、中国の航空会社2社が春節(旧正月)の繁忙期に合わせ申請した中台間の176便の臨時運航を認めない対抗措置を発表した。中国は強く反発している。
―――中国は2015年1月、路線過密化を理由に、台湾海峡の中間線付近の中国側に新たに4航路を設定したと発表した。台湾は既存航路の安全が脅かされると抗議。その後、一部航路の運用で合意したが、その他の航路は運用の是非を事前協議すると申し合わせた。
―――ところが中国は今月4日、新たに4航路の運用を開始。台湾側は「一方的だ」と抗議し、運用の即時停止を求めていた。
 
■台湾の防空に対し多大な圧力
 
中国が一五年一月に設定を発表したという、この「台湾海峡の中間線付近の中国側に新たな4航路」とは何かだが、一つは台湾海峡を東西に二分する事実上の台中境界線である中間線の西側至近距離で並行するM503。最も近い地点でわずか四・二カイリ=七・八キロの距離。
そして浙江省東山、福建省福州、同アモイからM503とを繋ぐ、W121、W122、W123である。このw122とw123はそれぞれ馬祖、金門と台湾本島を結ぶ航空路線と近接して危険が高い。前者は馬祖のターミナルコントロールエリアから最短で二・八カイリ(三・二キロ)、後者は金門のそれから同じく一・一カイリ(二キロ)の距離である。
 
そしてそればかりではなくこの四つ航空路は、台湾にとっては防空上においても甚だ危険なのである。
現在台湾側の反対により、台湾海峡を横切る台中間の航空路は設定されていない。それをしてしまえば中国軍用機、あるいは部隊を乗せた偽装旅客機がそれを利用して台湾へ突入する可能性があるからだが、いまや中国はそれを中間線まで設定しているのである。

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