2017年10月23日(月曜日)
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天皇御製に学ぶ 第十四回 四宮正貴

天皇御製に学ぶ 第十四回
四宮正貴
 

伏見天皇御製 
 
むつきのはじめつかた雨ふる日よませ給うける 
 
のどかにも やがてなり行く けしきかな 昨日の日影 けふの春雨
 
「のどかにやがてなってゆく景色であるなあ。昨日の日の光も今日の春雨も」というほどの意。
 
「むつき」(睦月)は陰暦正月の異名。睦び月。この御製は『玉葉和歌集』に収められている。『玉葉和歌集』は、鎌倉後期の歌集。二〇巻。伏見天皇の命により京極(藤原)為兼が撰。勅撰和歌集の第一四番目。鎌倉室町期の勅撰集の中で、歌風の清新さにおいて『風雅和歌集』とともに高く評価される。
第九十二代・伏見天皇は、後深草天皇の第一皇子。建治元年(1275)、御年十一歳のとき、後宇多天皇の皇太子となり、弘安十年(1287)、御年二十三歳で践祚。永仁六年(1298)、御子の後伏見天皇に譲位、院政を敷かれた。御幼少の頃よりより和歌を好まれ、その後、弘安三年(1280)より出仕した京極為兼を師範とする。勅撰集編纂を企画し、応長元年(1311)、為兼に単独撰進を命ぜられた。正和元年(1312)、十四番目の勅撰集『玉葉和歌集』として奏覧。正和二年(1313)に出家され、院政を後伏見院に譲られる。文保元年(1317)九月三日、崩御(御年五十三歳)。

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