2017年10月17日(火曜日)
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書評 父の謝罪碑を撤去します 大高未貴著 産経新聞出版 三浦小太郎(評論家)

書評 父の謝罪碑を撤去します 大高未貴著 産経新聞出版
三浦小太郎(評論家)

 「朝鮮人慰安婦強制連行」、いや、彼自身の「証言」によればほとんど「人間狩り」に近いことを行ったと「謝罪」していた吉田清治。すでに彼の証言を報じた朝日新聞もそれが虚偽であったことを認めているにもかかわらず「吉田証言」は未だに国際的に影響を与え、日本は「冤罪」にさらされたままである。ソウルの日本大使館前をはじめ、世界各国に建てられている慰安婦像はその象徴的な存在でもある。本書はまず、その吉田清治自身が韓国の「望郷の丘」に1983年に建立した「謝罪碑」を、吉田氏の長男が「撤去」しようと決意するところから始まる。
 
 「謝罪碑」にはこう刻まれている。
「あなたは日本の侵略戦争のために徴用され強制連行されて、強制労働の屈辱と苦難で、家族を思い、望郷の念もむなしく、貴い命を奪われました。私は徴用と強制連行を実行指揮した日本人の一人として、人道に反したその行為と精神を深く反省して、謹んで、あなたに謝罪いたします。老齢の私は死後も、あなたの霊の前に拝謁して、あなたの許しを請い続けます。合掌。1983年12月15日 元労務報國會徴用隊長 吉田清治」
 
 意外なことだが、ここには「強制連行」が強調され、慰安婦という言葉は出てこない。これは、80年代初頭においては「強制連行」が韓国にとって日本批判の大きなテーマであり、慰安婦が持ち出されるのは90年代以後のことだったからだ。著者はその経緯を時系列を追って丁寧に解き明かしてゆく。。

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