2017年07月26日(水曜日)
ようこそ、ゲストさん。有料記事を見るにはログインが必要です。
 
 
ログイン情報を記憶

記者・ボランティアスタッフ募集中

「日本への回帰」 万世一系の天皇2 展転社編集長 荒岩宏奨


「日本への回帰」 万世一系の天皇2

 展転社編集長 荒岩宏奨

 

三種の神器

 

 昨年八月八日、天皇陛下がビデオメッセージで「おことば」を発表あそばされた。これを受けて政府は、譲位に関する法案の作成を進めている。

 前回は、「人間宣言」と呼ばれている昭和二十一年詔書を取り上げた。しかし、昭和天皇の意図とは違い、昭和天皇が神格を否定あそばされた「人間宣言」であるという解釈が広がってしまった。このように、詔書を誤って解釈するという事態を再び招かないためにも、「生前退位」というNHKのセンセーショナルなスクープ報道による先入観に惑わされることなく、八月八日の今上陛下の「おことば」の真意をしっかりと捉える必要がある。

 譲位に際して、相続税に関する問題が浮上してきた。特に重要なのは三種の神器の相続に課税するかどうかである。恐れ多い仮定ではあるが、天皇が崩御され、新帝が即位あそばされた場合は、相続税法第十二条第一項により非課税となっている。ところが、譲位の場合は想定していないので、現行法のままだと贈与となり、課税対象になってしまうらしい。報道によると、三種の神器に関しては非課税とする法制定の方向で動いているとのことで、もちろん法整備がきちんとされるまで気をゆるめてはならないが、とりあえずは一安心といったところである。

 天皇の御位、つまり皇位を象徴するのが三種の神器なので、三種の神器は非常に重要である。わが国の歴史上、皇統が南北朝の二つに分かれたことがあるのだが、南朝が正統である。それは三種の神器を保持していたのが南朝だったからだ。このように、三種の神器は皇位の象徴なのだ。

 三種の神器とは、神鏡、神剣、神璽(しんじ)のことであり、これらは皇室祭祀の対象となっている。やまと新聞での連載「揺るぎなき国体」や拙著『国風のみやび』で私は国体を論じたが、私の考える国体とは天孫降臨時の三大神勅で定められた、万世一系の天皇が祭祀を斎行しながら日本をしらす(統治する)ことである。その祭祀の対象となっている三種の神器は、国体とも深い関りがあるのだ。

 それでは、三種の神器を見ていく。

 

※記事の続きは有料会員制サービスとなります。

会員の方でコンテンツが表示されない場合は会費のお支払いが完了していないか、有効期限をご確認ください。