2017年08月18日(金曜日)
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西澤貞夫 つれづれ山河 第十回

国会の中央広間に中央階段があり、天皇陛下の国会のお部屋「御休所」(ごきゅうしょ。おやすみどころ)に続いている。国会の開会式に天皇陛下がお出での時は、前庭側の窓は閉じられ、陛下の通過まで廊下は通行止めになる。

御休所の前には松・竹・梅の漆喰で、お部屋の入り口には徳島県産のホトトギスという一枚岩の御影石で、産地の村おさは陛下のお部屋に使われる「石」を紋付き袴で港までお見送りしたと。

上には八咫(やた)の鏡(天皇が代々受け継ぐ三種類の宝物の一つ)をあしらった鏡があり、お部屋は安土桃山時代の建築様式が取り入れられ、総予算の一割(当時280万円、現在の440億円)が当てられた。

シルクの一枚織りの絨毯(当時の日本には養蚕で絹はあったが織る技術がなく、ドイツにて制作)金糸の鳳凰の刺繍、日本の地図の真ん中の静岡県の大井川の上流から紅葉石の暖炉に。お部屋には陛下のテーブルと椅子があり、完成当時に窓のカーテンを開けると富士山が見えたと。ここの工事人は毎日身を清めて作業に入ったといわれた。

アメリカのメディア紙の東京支局長に「この部屋は陛下しか入れません」と案内をしたところ「掃除をする人は入りますよ」と言われたが、そのとおりである。御休所の隣には「皇族室」があり皇后陛下と宮様が入られる。

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