2017年08月17日(木曜日)
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うさぎシリーズ(2)「うさぎのマリ、歯を削る」

うさぎシリーズ(2)「うさぎのマリ、歯を削る」

我が家にやってきた天使、ウサギのマリもう6歳。うさぎの寿命は5年から10年だそうで、あっという間に熟女うさぎになってしまいました。

病気知らずできた元気なマリでしたが、最近、食滞(食べなくなること)になり、歯を削るというすごい体験をしました。

 マリ写真

マリお腹をよじって苦しむ

 夜の10時ごろ夕食をあげたのに、何故か何も食べようとしません。「食べっぷりがいい」と評判のうさぎだったのに、その日は全然食べません。そのうち姿が見えなくなり、探しまわると、部屋の片隅のカーテンの内側で、お腹をよじって横たわっています。触ると身体が冷たい。うさぎは声を出さないので何も言わないのですが、具合が悪いのに違いありません。少し迷いましたが、朝まで待っては手遅れになると思い、近所の24時間営業の「どうぶつ高度救急救命センター」に行くことにしました。

病院につくと、レントゲンを撮り、「ガスが溜まっているせいでしょう」。入院して点滴と注射治療をすることになりました。入院するため別室に一人連れられていく時、マリは大きな目をさらに見開き、怯えていました。私もマリの入院は初めてでもあり、永遠の別れになりそうで悲しくて胸が締め付けられそうでした。

夜中の12時過ぎに家に帰ると空っぽのケージがあります。主のいないケージは本当に空虚です。よくペットが死んだら空っぽのケージを見るのが辛いと聞きます。マリがいない家がこんなに広くて寂しいとは思いませんでした。マリの存在の大きさを改めて知った1日でした。

 

マリ歯を削る

幸い、マリは2日後に無事退院しましたが、念のため、うさぎの専門病院に連れていくことにしました。

実は、うさぎを見てくれる動物病院はまだまだ少ないのです。まして専門病院は少ない。マリは、車で1時間かけて、うさぎの専門病院に行きました。先生は、長年動物園で獣医さんをしていたという女医さんです。

先生はひょいとマリを抱き上げ、口の中を診察。私が爪を切るときに大暴れをするマリがこの先生にかかると本当におとなしくなります。不思議なくらい。

「奥歯が伸びていますね。それで痛くて食べれなかったのでしょう。犬猫の獣医さんは前歯しか見ませんからね。この子は前歯は大丈夫ですが、奥歯が伸びています。少し削りましょう。」うさぎの歯は人間と違い、一生伸び続けます。だから、柔らものばかり食べさせていると歯が伸びすぎてしまうので、歯を自然に削るため、固い干し草(ティモシー)を食べさせなければいけません。ティモシーは常備し気をつけていたつもりだったので、まさか歯が伸びているとは思いませんでした。

先生は、マリをお手製の巾着にいれ、ひょいと持ち上げてくるりと回し、開口器で口を開けました。マリは削られるのを察してか、なんとキャーキャーと断末魔の叫びをあげたのです。鳴かないウサギが声をあげたのです。びっくりしました。抱っこは嫌だから「ブヒ。ブヒ」とよく鼻を鳴らすので、「ブヒブヒまりちゃん」と呼んでいましたが、本当に声を上げて悲鳴をあげるとは!

先生はあっという間にマリの歯をちょっとだけ削りました。普通は全身麻酔をして削るそうですが、その先生は麻酔なしで、いとも簡単に歯を削ってしまいました。

しかし、歯を削るとマリは何事もなかったようにおとなしくなりました。とにかくすごい先生でした。優しくて腕がいい。料金も良心的。

その後、マリは食べられるようになり、もとの「食べっぷりのいい」ウサギに戻ったのはいうまでもありません。

 

マリももう6歳、いつ死んでもおかしくない年齢になってしまいました。いつか本当の別れが来るでしょうが、それまでマリとの1日1日を大切にしたい、そう思う毎日です。