2017年08月24日(木曜日)
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マリの喫茶室(1) ふるさと納税

マリの喫茶室(1) ふるさと納税

 

(総務省 ふるさと納税ポータルサイトHPより)

【ふるさと納税】

「ふるさと納税って絶対お得よ」
ウサ友がそう言うので、昨年から「ふるさと納税」を始めた。

 狙いは返礼品だ。さくらんぼやジュース、はちみつなど地方の特産品が送られてくる。

 ふるさと納税の使途は一応選べるが、だいたいは、産業振興とか教育とか、漠然としており、目的税とはいないような使途ばかり。なので、やはり返礼品の良しあしで寄付先を選んでしまう。

◆ ふるさと納税
ふるさと納税とは、自分が居住していなくても、自由に都道府県や市町村を選んで寄付をする仕組み。寄付金は、2000円を超えた部分は税金から控除される。
また、寄付した自治体からは、寄付金の金額に応じてお礼の品が送られている。

 最近は、ふるさと納税専用サイトも複数ある。お礼の品が写真でカラフルに並んでいる。自治体で選ぶこともできれば、お礼の品を検察して選ぶこともできる。
まるでネットショッピングをするように、返礼品を選べるのだ。
そして、マウスでクリックすればふるさと納税ができる。
実に簡単、楽しい。
そして、だいたい1か月以内でお礼の品が送られている。

 まさに、「使えば使うほどお得」なのである。

 但し、寄付金控除には上限がある。納税額が多い人ほど、寄付ができる。
ふるさと納税のサイトは本当によくできていて、寄付をしすぎないよう、収入額に応じて、ふるさと納税可能額をシュミレーションしてくれる。
大体、600万円の収入ならば、年間6万円くらい寄付ができる。

 納税者からすれば、同じ税金を払うならば、返礼品がある方がお得。
納税された自治体からすれば、1万円のふるさと納税で2000円程度の返礼品をすればいいので、差し引き8000円の収入増になる。
しかも、返礼品を通じて、地域の産業振興になるので、一石二鳥である。

 ふるさと納税は、納税者と納付された自治体は、win・winの関係なのである。

【ふるさと納税の問題点】

 そんな都会の納税者と地方の自治体が蜜月関係にある「ふるさと納税」だが、批判もある。

 第一に、金持ち優遇という批判
高額納税者であればあるほど、寄付ができ、返礼品もたくさんもらえる。

 第二に、返礼品合戦の過熱化
もともと、ふるさと納税の趣旨は、地方から都会に出てきた人たちのふるさとへの恩返しである。
総務省のホームページには、「今は都会に住んでいても、自分を育んでくれた「ふるさと」に、自分の意思で、いくらかでも納税できる制度があっても良いのではないか、そんな問題提起から始まり、数多くの議論や検討を経て生まれたのがふるさと納税制度です。」と書いてある。
ところが、今や出身地かどうかは関係なく、地方への愛着でもなく、単なる返礼品競争になりつつある。中には、寄付金の5割相当を返礼品として返している自治体もある。例えば高価な牛肉とか。
このため、あまりにも高額な返礼品はやりすぎだ!という声があがっている。

 第三に、都会の自治体の減収問題
ふるさと納税は、もともと、東京から地方への税移転という性格があるのだが、それにしても拡大しすぎ!という批判である。
この結果、東京の自治体が税収減に危機感を募らせている。
例えば、杉並区では、28年度の住民税の減収が27年度の5.6倍の7億3000万円、29年度の減収見込みは11億円、と年々減収額が増加しているという。(杉並区ホームページ参照)

 というわけで、過熱するふるさと納税、早晩、返礼品の上限設定とか寄付金控除額の見直しとかの議論が出てくるのではないかと思われます。
でも、今は、一納税者として、「ふるさと納税」を通じて、地方の産業振興を応援しつつ、地方の特産品をおいしく頂きたいと思います。

* ウサギシリーズは、この6月で掲載1年たちました。これを機に「マリの喫茶室」に衣替えします。
ウサギだけでなく、幅広い分野でエッセイを書いていこうと思っています。長い間ご愛読ありがとうございました。引き続き、ご愛読をよろしくお願いします。ウサギのマリのことも引き続き応援してください。